人生セルフ人体実験

何をするにしても自分で試すのが一番

オーストラリア産の米を買って食べてみた

炊飯器を手に入れ、自宅で炊きたてのおいしいごはんを食べられるようになった当初は、ちょうど使い道に困っていた携帯の2年契約の更新ボーナスポイントがあったので、それで北海道産のちょっと高いお米(ゆめぴりかとふっくりんこ)を買って食べていたのですが、先日いよいよ食べ切ってしまいました。
なくなったら買わなきゃならないけど、これからはなるべく安いお米で我慢かなぁ…と、以前から考えていたところ、最寄り駅の近くにある業務スーパーで売られているのを見かけたのが外国産米。
海外でもジャポニカ種の米が栽培されているのは知っていたのですけど、実際に見るのは初めてです。しかも5kgで1300円程度と、なかなかにお安い。
これは一度試しに食べてみたい…という興味が生まれてしまったなら、やってみないと気が済まないわたしです。
取り扱いがあったのは、アメリカはカリフォルニア産の「カルローズ」と、オーストラリア産の「オーパス」でしたが、生憎5kg袋の在庫はオーパスしか無かったので、今回はこちらを購入してみました。
果たしてどんなお米なんでしょうか。色々と試してみました。

オーパスの特徴

とりあえず開封して、炊く前の米を観察してみます。
今まで食べていた北海道の米に比べると、結構小粒。それ以外の形とかは国産米と大差ありません。
ところでこのオーパスコシヒカリ系統だそうです。 オーストラリアの稲作は、100年程前に現地に移住した日本人によって始められたとのことなので、そのあたりを考えても日本にも馴染みやすい風味だったりしそうな予感。
ちなみに数世代遡ると、さっきのカルローズも出てくるらしい。

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パッケージ(表)
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パッケージ(裏)

炊いてみた

まずは普通に炊いてみましょう。
我が家の神器である圧力IH炊飯器に2合分をセット。
炊飯開始スイッチを押した後、外袋に「豪州産米は水をやや多めにすると美味しく炊けます」と書いてあるのに気づきましたが、時既に遅し。
まあ、次回以降の比較要素が出来たということで。

1時間後。
当たり前ですが、ちゃんと炊きあがりました。

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普通に炊けた(当たり前だけど)
見た目からオーストラリア産であるとは全くわかりません。
さて、お味はいかがなものか…?

普通に食べてみた

まずはそのまま、白いごはんとして試食。
お茶碗によそうと、やや甘い香りが立ちます。
水は多めがおすすめなところ、通常の水量でやってしまったので、固いかな~と不安はありましたが、固すぎず柔らかすぎず、意外とちょうどいい感じでした。圧力IHパワーか…?
一口食べてみると。おや、これは…。
表現として問題があるかもしれませんが、「普通に美味しい」ごはんです。
少なくとも、えっこれで5kg1300円はお買い得じゃない? と思えるレベル。
ふりかけとかおかずとか、そういうのが無くても美味しくいただけます。

炊きたてのごはんとしては十分に合格点。
では、条件が変わるとどうでしょうか。

おにぎりにしてみた

握ってから冷蔵庫で一晩保管した上、保冷バッグで持ち運んだ状態。
こうなると、ごはんの固さが結構気になるレベルに。
味は悪くないので、やはり説明通りに水をもう少し多めにして炊くとちょうどよくなりそう。

冷蔵後再加熱してみた

こちらも、大きく味が落ちるってことはありません(炊きたての香りはさすがに失われる)。
ただ一度冷えると固さが目立つのは、再加熱しても同じでした。
やはり最初から水多めで炊くのが良さげ。

冷凍してから解凍してみた

あー…まあ、うん…。
食べられないことはないけど、味も食感も大幅に落ちますね…。
これはまあ仕方ない。他の高評価の米でも大抵はこうなる。
冷凍したやつはなるべく、水分を足して再調理するのが良さそうです。雑炊とか。

チャーハンにしてみた

最初に炊いた分は食べきってしまったので、水を気持ち多めにして炊いたごはんでチャーハンを作ってみることに。
(ただ、水を増やしても炊きあがりの感じはあまり変わらないような…)
具はシンプルに、卵と長ネギだけ。味付けは塩、胡椒に醤油を少々、あとは胡麻油、それと香り付けと食欲増進を狙って花椒を痺れが前面に出てこないくらいに投入。
普段と特に作り方は変えずにやってみましたが、ちゃんとおいしいチャーハンができあがりました。

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炊いたごはんを更に調理するメニューには向いているかも
変に食感がチャーハン向きじゃないとか、そういうのも無く、無事完食です。
あと推測ですが、解凍したごはんでも問題ない気がします。

水分量を更に増やして炊いてみた

チャーハンが美味しく作れた後、水の量を更に若干増やして炊いてみました。
するとどうでしょう。これまでの2回に比べて、食味が明らかに上がっているではありませんか。
特に、なんともいえない固さが残っていた部分が解消された感じです。
やはり飯炊きは水加減による影響が非常に大きい…。
(ゆめぴりかを食べていた時も、水加減を少し多くしただけでベタつきが目立ってしまった経験があります)

総合評価

確かにオーパス自体の持つ特性として、旨味や食味、炊きあがりの香りなんかだと、どうしても国内で日々改良が進む品種には敵わないでしょう。
でも、全体的なバランスを見ると、「どんな食べ方でもそれなりに美味しい」という印象を受けました。 小売の都合上仕方ないですが、買った時点で精米から1ヶ月ほど経ってしまっていたので、精米して間もないとか、精米後に真空パックで保管して売るとかすれば、もっといい味を出してくれそうな可能性もありそう。
そりゃあ高級なブランド米は美味しいですけど、限りある予算の中で、一定レベル以上のごはんを食べたい、という要求を満たしたいのであれば、このオーパスは十分選択肢としてアリだと思います。
勿論、輸入米に対するイメージや、国内の食用米生産者への影響など、気になるであろうポイントもあるでしょうけども…。
個人的な意見としては、国産米と海外産米、それぞれいいところって違うと思うので、お互いにいい影響を及ぼしつつ、美味しいお米の小売市場での選択肢が増えて、生産者の収入も増えればいいなぁ、と思うのは理想論ですかね。
農業の実情とか見えてないって批判もされそう…。

とはいえ、今回オーパスを食べてみて、なかなか好印象だったのは間違いないです。
今度はカルローズを買ってみようかなと考えています。