人生セルフ人体実験

何をするにしても自分で試すのが一番

Microsoft Surfaceの有償修理プログラムを利用した話

昨年(2021年)の夏ごろに、サブで使っていたMicrosoft Surface Laptop 2が壊れました。
2018年の秋に買ったので、3年足らずの短い命でした……。

~終~

そうはならんやろ。
おしまい、で諦められるわけがないし、そもそもサブでノートPCが無いと何かと困ります。
というわけで、Microsoftに修理を依頼することにしました。

症状

キーボードの右上あたりにあるキーがまとめて利かなくなりました。
運の悪いことに、その中には電源ボタンも含まれているという始末。
すなわち、電源を入れられなくなってしまったわけです。
キーボードが怪しい状態から完全に壊れるまで2週間ほどあったため、その間にデータはだいたい救出できたので、データの損失はほぼありませんでした。
(なくはなかった)

修理の内容

Surfaceの保証は通常、購入から1年間。
それを過ぎたか、ユーザーに過失のある故障の場合、有償対応になります。
今回は購入から3年以上が過ぎた2022年2月に依頼したため有償。
で、さっきから修理修理言ってますが、実際にはリファービッシュ品(回収品をベースに修理したもの)への交換になります。
それが税込で53,980円。
結構お高いので、別なPCを新品で買うか……などとmouseやhp、ASUSのサイトを眺める日々を数ヶ月過ごしましたが、新品に10万出すのは苦しいしまだスペック的に現状で戦えるよな、ということで交換を選択することに。

交換を依頼

まずはSurfaceバイスが紐付いているMicrosoftアカウントにブラウザからログイン。
Microsoftアカウントのページの上部メニューから「デバイス」を選択。
所有デバイスの一覧から当該Surfaceの「情報&サポート」を選択。
そうすると「デバイスを修理に出す」が出てくるので、隣の「注文を開始する」を選びます。
あとは案内に沿って入力をしていき、注文を確定。
送り先住所と注文番号がメールで発行されるので、ゆうパック着払いで発送します。
この時に送ったものは全て回収されるので、余計な付属品を入れないように注意。
本体が壊れたなら本体だけを送ります。
あとは戻ってくるのを待つだけ。

発送から戻ってくるまで

私の場合(札幌市在住)、Surfaceを近くの郵便局から発送したのが2月5日のお昼頃。
窓口では「陸送になるので着荷は早くても2月8日になります」と言われたので、まあ冬だしそんなもんだよなという感じで依頼しました。
で、2月7日の昼過ぎにMicrosoftからSurfaceが到着したとのメールが。
あれ、早くね?
と思ったのも束の間、それからわずか2時間後にはデバイス発送完了メール。
早くね!?
そこには荷物の到着まで7-9営業日かかる見込みとの記載。
まあそうだよな……さっきのが異常に早かったんだよな……と気長に待つことにしました。

そして翌々日の2月9日の昼前。
私の手元には交換されたSurfaceがありました。
はえーよ(褒めてる)。

交換品の概要

そんな感じで交換品が爆速で届いたので、デバイスを確認しましょう。
まず、梱包は特に装飾も何もないダンボールです。サービスセンター直送だからそんなもんでしょう。
こちらから送るときに使った購入時の外箱は回収されました。
次にデバイス本体。
再生品とはいえ、目に見える部分や流用が効かない部分は新品になっているようです。
外装なんかは全く傷も無く、再生品と言われなければまず気付きません。
なお、あくまで「再生品に交換」なので、デバイスとしては別物になっていて、つまりシリアル番号も変わります。
Microsoftアカウントに紐付いているデバイス情報は交換時に合わせて更新してくれているようで、ユーザー側での変更は必要ありませんでした。
電源投入からセットアップの流れも、新規購入したときと全く同じです。

OSアップグレードでトラブル発生

ところで、私は交換前のSurfaceをプリインストールのWindows 10 HomeからProにアップグレードして使っていたのですが、デバイスが別物になっているということは当然ながらOSもHomeになっています。
Microsoft Storeから再アップグレードできるだろう、と考えていたのですが、そこには「購入」の文字が。
同じく、Microsoftアカウントにも購入履歴こそあれど「ダウンロード」やら「インストール」の表記はありません。

はて?

つまりは、 「OSのアップグレード権は、MicrosoftアカウントではなくデバイスごとにプリインストールされたWindowsのデジタルライセンスに紐付いていて、上述の通りデバイス交換によりWindowsプロダクトキーも変わったので、内部的な整合性が取れずにアップグレード対象のWindowsとして扱われていない」
ということでしょうか。マジか。

このまま権利喪失して13,824円を再度払うなんてのは納得がいかないので、色々とこねくり回してアップグレードを試みました。
別PC(10 Pro)でWindowsのインストールメディアを作って再インストールをかける、交換前のSurfaceで作った回復メディアからリカバリをかけるなど。
ですがダメでした。
挙句の果てにブート領域を吹っ飛ばしてその復旧に時間を取られるなど。
仕方ないので、最後の手段「Microsoftのサポートセンターに問い合わせる」を発動させます。

サポセンの神対応

Microsoftのサポセンに電話をかけてみると、「電話対応はWebからの申し込みになりました。次のアドレスにアクセスして云々」と言われたのでそちらから手続き。
するとすぐに折り返し電話がかかってきました。
それから30分。
結論から話すと、OSのアップグレードはできました。
ですが、担当者さんがクイックアシストで遠隔操作しても、やはりStoreやMicrosoftアカウントからのインストールは出来なかったため、アップグレード用のプロダクトキーを別途発行して、それを使って完了、という形です。
購入記録があること、権利が消失していないことの確認もクイックアシストで私のMicrosoftアカウントのページを見て確認していました。便利だなクイックアシスト。
ちなみに、前述のアップグレードができない理由も私の推測を混ぜて聞いてみましたが、それについては具体的な回答は出来ないとのこと。
そこが明確にならなかったのだけがちょっと心残りかも。
そこ以外はもう神対応と言わざるを得ない。
ありがとうMicrosoft
でもMacだったらそもそもOSのエディションとか無いからこんな問題も発生しないのかも

まとめ

53,980円出した価値はありました。私の場合ですが。
これがもっと古いSurface Proとかだったら素直に新品に買い替えていたかもしれませんが。
少なくともまだ戦えるスペックではあるので(メモリ8GBは怪しいけど)、もうしばらくはこのSurfece Laptop 2でやろうと思います。