人生セルフ人体実験

何をするにしても自分で試すのが一番

東京都が実施する職業訓練(情報コース)を受けてみた

2018年、首都圏に移って仕事探しをするにあたり、東京都が実施している公共職業訓練ハローワーク経由で受講しましたが、
もう受講開始から2年近く経ちますし、そろそろその間のことを公開しても問題ないかな? と思ったので、受講内容やらクラス内の雰囲気やらなんやらを、忘れないうちに書き残しておきます。
これから職業訓練の受講を考えている方の参考にでもなりましたら。
訓練の申し込みに関してはこのへんの記事を読んでください。

受けたコース

Androidアプリ開発科(6ヶ月コース)
カリキュラム上は最初の2ヶ月くらいでJavaを基礎から勉強し、
その後Androidアプリの作成方法を学んだ後、卒業制作として各自アプリ作成に取り組むという形。

受講者の構成

定員は30人。
年齢は下が20歳過ぎ~上は50歳くらいまで。 分布はおそらく平均が30代半ばくらい、中央値が32歳くらい。
IT業界経験がある人はあまり多くない(5人くらい)。

訓練前半

前半2ヶ月くらいは、まずJavaの基礎から始まりました。
一応、PCレベル中級以上が対象という講座でしたが、テキストエディタとかフォルダの概念とか、そういう部分で既に躓いてる人もちらほら。
大丈夫かなぁ…と思いながら私はこそこそしてましたが。
Javaについては入門用の教本を使い、それをなぞって実際にプログラムを書いていくというスタイル。
一番最初は通常のエディタとコマンドプロンプトコンパイル、その後はEclipseを使って開発。
HTML/CSSの経験くらいしかない私でもこのへんは余裕でした。
課題のコードを勝手に自分でアレンジして遊んだりしてた。
ただ、あとから考えると、もうちょっと実践的な内容にも触れてほしかったな、というのが本音です。
例えば、クラスにしろメソッドにしろ、「何のために使うのか」の解説が若干足りなかったかな? とか。

訓練中盤

Javaの基礎が終わり、次はAndroidアプリへ…と思いきや、復習として教本2週目へ。
まあ、分かる人は勝手に色々やっていてOK、という感じだったので、私は理解が足りていなかったオブジェクト指向の部分だけ聞き直して、あとはオリジナルのプログラムを作ってみたりという。
それが終わると、満を持してのアプリの作り方に入りました。
Android Studioのインストールから始まりましたが、こちらも基本はテキスト通りに進めるやり方。
ただし、自信のある人は先にどんどん進んでいっていいという話だったので、私はそうさせてもらいました。
で、周りがテキストを終える頃には、くだらないちょっとしたアプリが2個くらい完成していましたとさ。

訓練後半

全体がAndroidのテキストを終えた1月末頃から、いよいよアプリ制作実習です。
ただし、アプリを完成させること自体は訓練修了要件には入っていなかったようですが。
このへんで私は勝手にKotlinをやり始めました。
やってみると非常に書きやすい!
JavaからKotlinへの移行も3日ほどでなんとかなり(一度Javaで作ったアプリをKotlinで作り直すという方法で覚えました)、コーディングがかなり加速しました。
それで、私が取ったのは「くだらなくても出来が微妙でもなんでもいいから数を作ってみる」というやり方。
周りの人たちはどんなアプリを作って形にすればいいか悩んでいたり、そもそもアプリ作りをせずに(1月中に就職先が決まった等の理由もあり)Javaや内定先から指定された内容の学習をしたり、という感じでしたが…。
講義終了後も残って熱心に学習していた人は7~8人くらいで、OpenGLやUnityに手を出していた人もいましたね。

訓練修了

最終的に私が作ったアプリはJava3つ、Kotlin3つの計6つ。
どれもこれも人様に見せられるような出来ではありませんでしたけどね…。
とはいえ、あの場所では「作ってみることに意味があった」とは思っています。
自分で何かをやる意思を持たないと何も身に付きませんからね。
ちなみに訓練を終えて友人が起こした会社に就職して以来、ほとんどAndroidアプリを触っていないという(大半がPython)。
それでも訓練でJavaAndroidアプリ開発を学んだことはその後Pythonを使う際にも凄く役に立っています。

そんなわけで、職業訓練の話はこの辺にしておきます。
2年ほど前のことなので、今は講座の内容も変わってしまっているかもしれませんが、これからIT開発系の職業訓練を受けようとしている人の参考になりましたら。