分割式ローベッドをDIYしてみた
今のアパートに引っ越して以来1年間、フローリングに布団を敷いていましたが、とにかくカビが生える、毎日畳んでもちょっとずつカビが生える、冬は床の冷えがダイレクトに来るという散々な目に遭っている私です。
ベッドが欲しいんですが、買うと高いし、部屋の構造上色々制約があり、かなり高さの低いものじゃないと設置できなくて。
そこで、使い勝手と予算を考えて、分割式のローベッドを自作してみました。
要件
・あまり高さがないこと(部屋のコンセントとか換気口と干渉する)
・分割できること(部屋が狭いのでそのほうが何かと都合が良いし、でかいと持ち運びも組み立ても大変)
・材料の調達が簡単なこと(そのへんのホームセンターで揃い、かつ部材のカットを最小限にできるように)
・予算を抑えること(ここ一番重要)
基本設計
というわけで、上記要件に従い設計をしたのがこちら。
・たて 約660mm(敷布団の長さ2mを3で割ると666.6666....mmになるので、ざっくりこの長さ)
・よこ 約916mm(6フィートの1×4材を真っ二つに切るとこのくらいの長さになる)
・天面高さ 約108mm(2×4の幅89mmプラス1×4の厚さ19mm)
このモジュールを3つ作って並べて使います。
合わせると長さ1980mm、幅916mmのローベッドに。
詳細設計
では、これをどういうふうに組むかです。
頑丈に作ろうと思えばいくらでもやれますが、予算削減&軽量化のため、なるべく簡素化し、かつ最低限の強度を確保する方向で行きます。戦時設計かな
・土台
両サイドに2×4、中央に1×4、長さ660mmを平行に、短辺で接地するように並べます。
中央の1×4は強度的にはこれで十分ですが、2×4でも構いません。ただし入れないとおそらく荷重に耐えられない。
・天板
土台に乗せるように、1×4 約916mmを、ひとつのモジュールにつき6本、土台と垂直に並べます。これはもちろん長辺が上にくるように。
・塗装
室内用塗料でかつ乾きが速く、見た目も良い感じに仕上がるものとして、今回は
ターナー ミルクペイント クリームバニラ
を一度塗りします。木目が若干透けて見えるくらいになる。
部材調達
木材は近所(といっても歩いて20分くらいかかる)のホームセンターで購入、カットまでやってもらい、複数回に分けて徒歩で運搬(これが完成まで時間がかかった理由)。
なお、2×4 660mmのうち4本は、突っ張り棚を作った時に余った部材から自分で切り出して使っています。
塗料はそこのホームセンターでは高い&品切れだったので、Amazonで注文しました。
ちなみに塗料に一番金がかかっているかもしれない…。
無塗装で組む手もありましたが、表面保護と見た目の問題で塗装しています。
製作
まずはそのままでは表面が荒くてダメそうな部材のやすりがけをします。
だいたいのやつは大丈夫そうだったんですが、余剰分を流用した2×4はせっせと研磨。
次に塗装。
さっきの部材の表面全部にミルクペイントを塗ります。
これが一番めんどくさかった。腕が疲れたのは部材カットとやすりがけだけど。
風呂場を仮の塗装ブースにして、塗っては乾燥、塗っては乾燥…の繰り返し。
塗装が終わったら、いよいよ組み立てていきます。
外側の土台(脚)になる2×4 660mmに天板の1×4 916mmを置く位置のアタリをつけ、木工用ボンドで仮止め。
ある程度固まったら電動ドリルで下穴を開け、そこに電動ドライバーでビスを打ちます。
今回は長さ38mmのコーススレッドを使いました。
(実家に行けば腐るほど木ねじのストックがあったんだけどな…)
両サイドの固定をしたら、最後に中央の土台をちょうど天板の真ん中に、これも同じようにボンド仮止め→ビス止め。
これを3つ作れば完成です。
完成
できました!
敷布団の幅よりは若干狭いですけど、許容範囲内。
懸念点だったエアコンの換気口、コンセントとの干渉も避けられました。
狭い部屋を広く使いたいときは、こうやって重ねておけば簡単に格納できますし、簡易椅子にもなります。
かかった金額は木材でだいたい3000円くらい、塗料が2700円くらい、ビスが150円くらいでだいたい6000円。
作業時間は1つあたりたぶん3時間くらい(塗料の乾燥時間が長い)。
市販のものに比べれば見た目は劣るし精度も甘いですが、その代わりローハイトで3分割モジュールという特殊な要件を満たすことができました。
これからも作れるものは積極的に自作するスタンスでいきます。やっぱりDIYたのしい。